公開: 2021年10月24日
更新: 2021年10月24日
調査委員会が言う「ITシステム統制力の弱さ」とは、組織として、業務の遂行におけるITシステムやIT技術の重要性、組織におけるITシステムの役割、ITシステムの開発や保守に関わる人材とITシステムを業務のために利用する人材との関係等について、組織のメンバーが共通の認識を持ち、業務遂行上の問題を誰と議論して解決すべきかを理解している状態の程度に関する問題を言い。そのような認識や理解の程度が、その組織に要求されている水準に達していないことを意味していると思われる。それは、組織おいて、いわゆるITガバナンスがしっかりと働かない状態にあることを意味する。また、システムの開発を外部に委託する場合には、外部の組織に何を委託し、自分達は何をしなければならないのかに関する理解を不完全にさせる。それは、ITシステムの開発を「丸投げ」するような状態に陥らせる。